赤バス

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12月22日(火)交通水道委員会有志で政務調査のため横浜と東京葛飾区へ視察に行ってきました。写真は葛飾の地域乗り合いタクシーです。9人乗りのワゴン車で車椅子対応可。2年がかりでルートを決めたり、ダイヤを手直ししたり試行錯誤の末、今の形に落ち着いたそうです。

赤バスの廃止論議が盛んですが、大阪市ではすでに24行政区中、中央区と東成区を除いて赤バスが大赤字とはいえ走っているなか、サービスをポンとやめるわけにはいかないと思っています。また、各区でも走っている地域とそうでない地域ではこの問題に対する意識の温度差があって当然だと思います。

視察した地域はどちらもそうした行政サービスのないところへの導入でしたから、ゼロからの出発。今あるサービスを白紙にして代替輸送を考えるという本市とはそこからして違っています。少しでも行政サービスが良くなれば喜んでもらえるのにくらべ、本市においては少しでも不便になれば行政はヤリ玉に挙げられるはめに・・・

最初、5行政区で試行運行したときに一般会計からの補助が無尽蔵でないことは分かっていたはずなのに、福祉バスではなく、地域乗り合いバスとしての運行費補助には限界がある事を忘れて全行政区で実施してしまったのは施策の失敗と言わざるを得ません。その上、国産車ではない見た目重視のバスを導入してしまうは、どんどんループが大きくなるはで、一周するのに時間がかかるため、ダイヤに無理が生じてくるし、一方向ということも利用者をどんどん離れさせていった原因となりました。

今回の視察で見た乗り合いタクシー・乗り合いバスは国産車で民間タクシー会社のもの。ループは、一周が約10分で地域をくるりと回り、目的地まで他のバス路線とかぶるところは完全ノンストップで走り、またループへ戻るというもの。結構、本市アンケートや地域調整会議でアイデアとして挙げられていた形に近いものでした。敬老パスとか定期券など一切使えなく、本当に地域主体で受益者公平負担で運行するのを、行政がバックアップしているという感じです。徹底的に採算に乗せるような工夫、つまり乗らなければ走らせない(補助金をださない)という行政の姿勢もびっくりですが、乗らないところは走らないという徹底した自己責任によってルートなり停留所なりダイヤなりを決めているのは、本当に感心しました。

本市にも応用できないものかなと次の予算市会では議論してみたいと考えています。

【北野妙子】