敬老パスと中学校給食

6月14日朝日新聞 【市内版】 記事

敬老パスの更新「住民の選択で」という会見記事の隣に、市長が区長らとともに給食試食会を行った記事がならべて掲載されていた。

敬老パスは今年度から更新料3000円の負担となり、33万人中更新したのは26万人。78%ぐらいか。

市長は、「負担するならサービスはいらないとか負担をしてでもサービスはいるとか、これはみなさんの選択。(中略)受益と負担について選択してもらう。これは住民自治の大原則だと思う。」とコメントしている。

一方、中学校給食は現在1食300円負担で、家庭弁当との「選択制」だが、、給食利用率はわずか10%である。

「おいしい」を連発する市長は、「周囲が家庭弁当なのに自分の子供だけ給食には出来ないと考える親が多いのなら(選択制をやめて)一律に全員給食というルールを作ってもいいと思う。」

来年度、給食の選択制を維持するか、全員給食にするかは、これまたなぜか区ごとに公募区長が決める。

この2つの施策に対する市長の発言はまったく相容れない。

敬老パスは負担が嫌なら自由に放棄させる。給食は1割の利用率でも負担させ望まない9割に強制する。

報道する側も疑問に思わないのだろうか。横に並べて書いてある記事が矛盾。読者も情報のたれ流しに対してしっかりと噛んで飲みこまないと、このような場当たり的な威勢の良い発言にはたちまち消化不良を起こすと思うのだが。

追記:もっとも、給食は試食会と違って実際に学校で食べると冷めきっている上に美味しいとは言えないというのが私の感想である。300円負担が利用しない理由ではない。ちなみに300円かければ家庭弁当なら十分すぎることは、作り手なら誰でも分かる。

負担が生じて敬老パスを更新しない高齢者も、望まないのに給食を有料で毎日食べる中学生もみんな大阪市民だということを忘れてもらっては困る。