シンガポール視察 平成26年1月26日(日)~1月29日(水) 3泊4日
南洋(ナンヤン)女子中高一貫校
 南洋女子中高一貫校にて、まずは教育省の取り組みについて説明を聴取した。(クレアでの説明と若干重複するが、教育省の直接のお話ということで詳述する)

✿シンガポール教育省

将来に向けて段階的に国家主導でICT戦略を立案推進し、取り組みを整えていった
①1997年マスタープランⅠで21世紀に活躍できる人材育成を目的に策定
(教師の育成・インフラの整備・ソフトウエア開発)
②2002年マスタープランⅡでフューチャースクール認定(段階的に5~25%にあたる学校を選び認定し種まきをした)
③2009年マスタープランⅢでその強化と拡大を図った(フューチャースクールが整備された)

✿ICT教育は21世紀に求められるシンガポール人の適性として

①きちんとした学習ができる
②意欲を持った学生



 

✿3Rについて

Reflective:反応する
Responsive:責任をもって
Responsible:共感する
つまり知識や情報を選りすぐりながら、それらを鵜?みにするのではなく判断しながら共感を得ることが大切である。

✿5Principles of Learningについて

1. Learning is Active:活動
2. Learning is Holistic:全体論
3. Learning requires Metacognition: メタ認知
4. Learning is Social:社会
5. Learning is Contextual:文脈  

✿Prototype 21 C2 Project(P21C2) について

・操作性や速度・バッテリーの持ち・重さ・価格などの点からiPadに絞り込み、ICTを活用した授業力と学びの両側面から生徒たちを支援する方針を決めた。
・まずは先生を育成。Apple社のプロによる支援によって先生方のICT技術やICTリテラシーを向上させた。全職員がICTを身に付けた(3年がかり)
・アプリなどの開発も進み、それによりカリキュラムを充実することが可能となり、「先生が中心」ではなく「生徒が中心」となる授業   教科書+ノート ⇒ iPad :根本的な変化(ワクワクどきどき)を生徒に与えた
・学習はこれまで授業が終われば終わるものだったが、ICTデバイスによってスペースが広がった。
・しかしあくまで、P21C2というものはiPadというデバイスの問題だけではなく、どのアプリを使うかという問題でもなく、教科書にとって代わるものでもなく、ましてや先生にとって代わるものでもない。
・P21C2は学習体験そのものの向上であり、いかにしてICT技術が効果的・効率的な教示を与えうるかということを示しており、学びの変容が生徒たちをより高めるかということにかかっている。
 
生徒のアンケート結果               保護者のアンケート結果

【Q&A】
Q: 先生たちのICT技術の習得はどのようにしたのか

A: 最初にICTリテラシーの高い先生を軸に、拡げていった。またMicrosoft社やアップル社で学ぶ機会も与えた。

Q:小学校の基礎教育の場面では母国語の習得等、中高とは違った難しさもあるのではないのか。

A: 基本的には同じで、カリキュラムに組み込み進めた。ただ、ナンヤンはかなりの成功例と言える。

Q: iPad等の保護者負担は?

A: iPad購入代金のみ負担してもらっている。その他、LAN環境や充電ブース設置などは学校が整備。
   経済的に厳しい家庭には学校OBからの寄付があり、援助できる体制がある。

Q: 学費は?

A: 中1・2年生は200S$ /月、 中3・4年生は250S$/月 (約20,000円) という廉価。これだけの設備でこれだけの教育ができるのは国家戦略として人材育成教育に投資をしようという明確な教育省の方針があるからだ。