シンガポール視察 平成26年1月26日(日)~1月29日(水) 3泊4日
シンガポール港

 帰国する日の午前中、7か所目。最後の視察先であるシンガポール港を訪れた。

このように、比べ物にならないほどの規模にただただ唖然とするばかりであった。
取扱いコンテナ数はじめすべてにおいてである。釜山港を視察した時にも感じたことだが、いずれも外海に広く面しており、かつての「天然の良港」と呼ばれた入り組んだ海岸線が現在の海運事業にとっては、むしろ阻害要因になっている一面もある。しかし、シンガポールを筆頭として、上海・釜山などのアジア圏の海上貿易量は、アジアー北米、アジア―欧州が北米―欧州の伸びをはるかにしのいでいる。これがGDPの伸びと合致している。
視察時も、入港待ちの大型コンテナ船が海洋上に無数に停泊しているさまは圧巻であった。

✿PSA(Port of Singapore Authority)

PSAは1964年にシンガポール港湾庁として、港の整備・維持管理・船舶運航管理などを一元的に担ってきた。
1997年に国際戦略的な港湾運営のため、シンガポール政府全額出資のPSAコーポレーションとして民営化。
その後、PSAインターナショナルがシンガポールに本部を置く世界最大の港湾運営会社として立ち上がり、PSAコーポレーシションは逆に子会社化された。

【感想】

プレゼンを聞いていて特に興味を覚えたのは無人で遠隔操作による完全自動化コンテナターミナルである。実際にバスに乗ってこの敷地内を走行するトラックとガントリークレーンを注視していたが、まだそこまでは進んでいない。いずれはということらしいが、そんなに遠い将来の事ではなさそうな光景であった。

日本では名古屋港が自動化コンテナターミナルを日本初で供用している。管理棟内の捜査室から遠隔操作で、ヤード内を往復する自動搬送台車(AGV)を33台導入しているという。無人の完全自動作業を行ない、モニターで少人数のオペレーターがいるのみという先駆的な取り組みだ。建設港湾委員として議員1年目に視察したとき強烈な印象を持った名古屋港は、市街地から鉄道が港湾先端まで延び、コンテナの集荷・配荷を効率良くしていた。その後、数年が経つが新名神高速道路などとのアクセスも向上し、ますます港湾事業の充実をみている。
大阪港も神戸港との連携をより一層深め、阪神港としてのスケールメリットを生かしていく方向を模索するべきであると考える。内海であるビハインドをはねかえすには、思い切った入港手続きや通関手続きの簡素化と料金値下げなど、さまざまな方策が必要である。埋め立て土地利用は、まずもって港湾施設最優先で考えてこその「戦略港湾」と呼べよう。